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2009年2月

大湫宿

寝過ごした。
ゆうべ少し飲み過ぎたようだ。

遅い朝食をとり、東海道線で岐阜まで、そして高山本線で美濃太田まで。

今日はここから東へ。
まずは伏見宿を目指す。
太田橋から今渡へ。そして国道21号と合流する。緩やかなアップダウンが続く。今日は暖かい。2月だというのに春のようだ。途中の田んぼ道では、タンポポやイヌフグリが咲いている。
21号の分岐点を間違えた。名鉄広見線の線路が見えて気付いた。このまままっすぐ行っても、次の御嶽宿には辿り着けるが、北に向かって走る。明智駅の脇を通り、伏見宿本陣跡に辿り着く。

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一本松公園という公園でトイレを借りる。公園に中山道散策ルートの案内看板があった。
21号沿いを走って、そこから御嶽駅方面に。御嶽宿に到着。

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ここからまた21号と合流。和泉式部廟所から、東海自然歩道に入る。

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すぐに牛の鼻欠け坂。岩盤を削った急な曲がり坂で、中山道を往来する牛や馬の鼻が擦れて欠けるほどであったとある。
登りが続く。
謡坂石畳を登る。
下りに転じて、津橋に出ると思ったが、道を間違え、前沢ダム方面に向かってしまった。道を引き返す。
坂を下る途中で、停車中の軽トラックに道を聞く。細久手方面に向かいたいと言うと、21号まで下って、そこから行った方がいいと言われた。しかし、坂を下っていく途中で、旧中山道を発見した。経路復帰して、細久手方面を目指す。
アップダウンが結構キツい。時折足がつりそうになる。細久手宿に着いたところで、県道を下って瑞浪駅にエスケープしようかと迷った。しかし、瑞浪駅までは軽く7〜8kmはありそうだ。大湫宿まではあと5kmくらい。
観念して大湫を目指す。
しかし、こちらのコースはもうひとつ峠を越えなければならない。
Rimg0035 琵琶峠の石畳。ここは歩いて越える事にする。
峠を越えると下り基調になる。Rimg0040 そして大湫宿。

大湫宿の本陣跡は小学校の中にあるらしい。

ここまでで36km。地図で計測した時には34kmくらいだった。

高低差約470m。

県道を下って、約3km。中央本線釜戸駅。近くに温泉があるようだが、大分遅くなってしまったので温泉は諦め、トイレで着替えをして帰路につく。

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太田宿

宿場内の街道には桝形という曲がり道がある。
宿場の入り口や、宿場内の街道を鉤の手に曲げ、カーブを作っている。敵の侵入に備えて、見通しを悪くするという戦略的な配慮だそうだ。

東海道線で岐阜駅下車。今日は加納宿からスタート。
岐阜の駅ナカで買った「飛騨にぎり」を、駅前のベンチで食べながら、ガーミンのGPSが電波を受信するのを待つ。
受信を完了して、走り出す。本陣跡に向かい、そこから東へ。まずは新加納立場へ。この辺りは桝形が多い。時折道迷いをしていないか地図で確認する。
加納宿から鵜沼宿までは4里10町と長丁場なため、その中間にある新加納に、休憩所が設けられた。宿場ではないが、次第に宿を営む茶屋も増えたとある。
新加納から、那加、各務原市役所前を通り、六軒の一里塚。旧中山道はここから「今中山道」21号と合流する。苧ケ瀬まで21号沿いを走る。
苧ケ瀬駅を過ぎると旧道と21号は分岐している。そのまま21号をいきそうになったが、地図を確認して旧道に戻る。
Rimg0016 Rimg0019

鵜沼宿に入ると、街道沿いには、古い建物が並んでいる。文化財に指定されている建物も多い。鵜沼宿町屋会館でパンフレットを貰う。休日なので観光客も沢山訪れている。ガイドがいて、町屋会館内を案内している。
鵜沼宿を抜けて。ここから登り。うとう峠を目指す。
住宅が建ち並ぶ中、急坂を登っていく。「もりの本やさん」という名の建物が坂の上にあった。各務原市の図書館だ。そしてここから山道へ。
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石畳の道を走る。
すぐに土の山道に変わり、下りに転じて21号が見えてくる。
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山を降りると、小川のながれるトンネルをくぐって、階段を上って21号に出る。
ここから木曽川沿いを走る。
Rimg0026

「日本ライン ロマンチック街道」の看板が見える。木曽川堤防に登ると、歩道が通っている。木曽川の眺めを楽しみながら走る。
坂祝を過ぎて、木曽川と21号が徐々に離れていく。堤防から21号に戻る。
美濃加茂に入り、21号からそれて、小学校の前を通り、桝形を曲がると道標があった。右に曲がって太田宿本陣跡。Rimg0033

脇本陣、酒蔵の中を走って今度は北へ。
高山本線、美濃太田駅。駅前の喫茶店で食事をとる。
美濃太田駅から高山本線で岐阜まで。東海道線に乗り換えて大垣まで。
途中、穂積の辺りから雨が降り出した。今日は雨の準備は全くしていなかった。水の都に着いて、雨に濡れながら帰る。

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加納宿

好評?シリーズ企画「中山道にフットスタンプ!」
第4弾は、いよいよ東側へ。

水の都から東へ。
21号を渡って、417号から中山道の旧道に入る。
まずは美江寺を目指す。
神戸の辺りで、道を歩いていたおばあちゃんに、自転車でやってきた男性が声をかける。
「おばあちゃん、今日な、うめの剪定やってるから、後で来な。うめの花持ってっていいよ」
そんな事を話している脇を走って、神戸から呂久の集落に入る。いい天気だ。
鷲田橋を渡って巣南に。
前回、美江寺に移行として道迷いをしたが、今回は迷わず美江寺に着いた。ドリンクを補給して地図を確認する。
しかし、穂積市内で道迷い。街中を走るところは、道がわかりにくい。穂積駅まで行ってしまった。そのまま西へ。長良川を渡らなければ岐阜市内に入れないので、川沿いを行けば経路復帰出来るだろう。長良川の堤防のサイクリングロードに出て、堤防沿いを走る。遠くに橋が見える。あれが河渡橋だろう。橋の手前が河度宿だ。堤防の上から、旧道が見えた。橋を渡って岐阜市内へ。

しばらく行ってまた道を間違えた。「鏡島大橋」という道路標示を見つけた。長良川の堤防まで階段を上って、向かう先を確認する。岐阜シティ・タワー43が見えた。道を間違えても、あの建物を目指して走っていけば、加納宿に辿り着けるだろう。
来た道を引き返す。

岐阜県で一番高い建物なので、どこからでも見えるだろうと思ったが、道幅が狭く、建物が道路に面しているので、タワーが見えない。

道迷いを繰り返しながら、岐阜駅前に辿り着く。そして、加納宿。

今日は各務原辺りまで行こうと思っていたが、身体が重い。今日はここで終了しよう。
少しだけ足を伸ばして、加納城跡。史蹟の看板を見ていると、犬の散歩中の女性に声をかけられた。無料のパンフレットがあるよと言う。門の近くに、城の説明が書かれたパンフレットがあった。

温泉が近くにあったので、汗を流していこうかと思ったが、午後2時からの営業だった。営業開始まで30分くらい待たないといけない。風呂は諦めて、駅近くの広くてきれいなトイレで着替えをする。

岐阜駅から東海道線に乗って帰宅。

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神奈川マラソン3

そしてレースが終わった。
俺は仲間と、ボスの待つアジトへと向かった。
その前に、チップを返却し、完走賞を受け取りにいかねばならない。
テントの中をくぐり、一本のボトルを受け取った。
レース後に、スポーツドリンクか、ありきたりだな。
そう思いながらも、ボトルを開けて水分補給だ。
俺はボトルを開けて、一気に飲み込んだ。

ん、なんだ?このねっとりとした感触は?
そう、このレースは日清オイリオ磯子工場で開催されている。
完走賞は、サラダオイルだ。
サラダオイルを一気飲みした俺は、若干意識が遠のいてきた。
薄れ行く意識の中で、俺はアジトに向かった。

アジトに戻ると、一人の仲間が足から血を流しながら戻ってきた。
さては、レース中に、俺の宿敵、東洋人のジュードー・オガワの襲撃を受けたのか?奴の襲撃を受けたのならば、後頭部に多大な損傷を受けていることだろう。奴の得意技は大外刈りだ。柔道経験のない者が奴の技にかかったら、後頭部を強打してしまうだろう。俺は、仲間の後頭部を見た。しかし、それはなかった。俺は安心した。

俺は仲間を医者に連れて行った。保険もきかないくせに応急処置しかしない医者だ。幸い傷は浅いようだ。

そして、俺たちは、ヨコハマと言う東洋のチャイナタウンに向かった。
そこでボスから、今日の仕事の報酬を受け取る。
今日の報酬は、「ショコ・レ」だった。80度の湯につけて飲むとうまいらしい。

チャイナタウンで宴会が催され、美女に囲まれ、ひとときの安息を得る。
俺はまた明日から仕事に戻らなきゃならない。

チャイナタウンを出るところで、一人の美女が俺の手を握ってきた。さては、俺を誘惑して、このまま2人で熱い夜を過ごしたいというつもりか?
俺も握り返した。しかし、俺には明日からも仕事がある。残念だが、今夜は帰らなきゃならない。美女はいった。

「やまちゃん、駅そっち。」

そうか。

俺の手を握ったのではなく、掴んだだけか。駅、教えるためか。

若干の寂寥感を感じながら、俺は駅に向かった。

しかし、道を間違えたようだ。俺は3人組の美女に道を尋ねた。

美女達は親切に道を教えてくれた。

ヤバい。

恋に落ちてしまいそうだ。

俺は美女達に礼を言い、被っていたボルサリーノに手をやった。しかし、その時実際に被っていたのは、汗拭き用のタオルだった。


若干の羞恥心を感じながら、俺は駅に向かった。


また会おう。







Photo 画像は本文とは無関係です。

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神奈川マラソン2

8時40分頃、磯子の駅に着いた。
今年は去年より5000人増の1万2千人がこの磯子に集まると言う情報を、俺は行きつけの酒場のアヤコという女から得ていた。この群衆の中で仕事を遂行するのは容易な事じゃねえ。
駅の改札でボスと待ち合わせる筈だった。しかし、人の波に揉まれて、ここで待ち合わせるわけにはいかないようだ。ボスは若干到着が遅れているようだ。俺はヨコハマ港の方に向かった。磯子の工場の端で、俺はボスの到着を待った。

まもなく、ボスは、いつものようにファミリーを連れて到着した。ボスのママは俺みたいな雇われの仕事をしている者にも優しい。
俺はボスから一人の女をボスの前に連れて行く役目を貰った。今日最初の仕事だ。
そうだ、この件についてはもう話したな。すまない。

俺は11時30分を前に移動した。もうすぐ、今日の仕事が始まる。ボスの手下達と一緒に人混みに紛れ込む。
突然、ピストルの音がした。辺りに緊張が走る。ボスは無事だろうか?俺は一瞬思った。銃声の元はコルトか?それともスミス&ウェッソンか?俺には判別出来なかった。俺は北東の方角に走り出した。
産業道路を走る。
今日は交通規制がひかれている。この界隈でヤバい事が行われているらしい。パトカーも見かける。俺はガス供給会社の合間を走った。やがてヨコハマ港沿いに出る。そう、世間では海釣り公園などと呼ばれているところだ。釣り人達がこちらを見ている。だが、俺たちは必死だ。釣り人に愛想を振りまいている暇はねえ。ボスの待つゴールに、一刻も早く到着しなければ・・・

ボス、必ずゴールするから、待っててくれよ。

スタートしてすぐ、俺は相棒のikiを見失った。ikiも俺と同じようにボスに仕える身だ。奴は昨日も、いや、今朝ここに到着する直前まで、別件で仕事をしていた。
俺はikiの身を案じた。奴はタフな男だ。俺が心配するまでもないだろう。

俺はボスを捜して走った。ボスはこの群衆の中、もっと先にいるのだろう。
ボスを発見したのは石川島播磨手前の折り返しだった。ボスは俺が思っていた以上に先に進んでいた。

俺はボスの名を叫んだ。ボスは気付いてくれた。

ボスは反対側の車線を走っていく。どうやら俺は相当出遅れたようだ。
急がねえと、俺はボスの下に辿り着けそうもない。
俺は先を急いだ。ボス、俺を待っててくれ。
先にチャイナタウンに行くなよ。俺も一緒に行く。
必ず行くから、ゴールで待ってろよ。

俺は再びガス供給会社の方に向かって走った。
途中で、仲間に声をかけられた。薄れいく俺の意識にも、その声は届いた。
奴とはつくば8耐で一緒に仕事をした。
俺と一緒にボスの仕事を遂行した。

奴の通った後に、ボスがやって来る事だろう。俺はボスを捜した。
やがてボスが折り返してきた。俺はボスに声をかけた。ボス、アンタも疲れているのかい?

初めて会ったのはこのレースだったな。あのときはなんとか追いつく事が出来た。

俺は、もう疲れちまったよ。でも、必ずゴールするからな。ゴールで待ってろよ。

俺はゴールを目指して走った。

ゴール前で、一人の自転車ジャージを着た男が俺に襲いかかってきた。そいつは俺の横をすり抜けると、ゴールに駆け込もうと走っていった。俺は奴を追った。奴を逃がしたらボスがヤバい事になっちまうんじゃないかと思ったのだ。
幸い、奴は一般の市民だった。俺は安心した。俺は無酸素の状況には強いと思っていたが、奴と競った時に、少し膝が落ちてしまった。俺はこのまま倒れてしまうのか?俺は必死で体制を立て直そうとした。

青い空を見上げてしまった。

俺は膝が折れた瞬間、大空を見上げてしまった。

失態だ。

俺は、初めて、身体がついてこない事もある事を知った。

俺は来年も磯子オイリオに行くよ。

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神奈川マラソン

遠征レースは久しぶりだ。
水の都5時28分発の列車に乗って、名古屋で新幹線に乗り換える。
新幹線から富士山がきれいに見えた。
新横浜から、東神奈川へ、乗り換えて磯子駅で下車。
駅前は大混雑だ。駅前で待ち合わせず、会場に向かってくださいと放送されている。
ボスと待ち合わせだが、ここで待ち合わせるわけにはいかないようだ。
日清オイリオの会場に向かう。ハーフの受付時間前であったが、受付でハガキを出すと受付をしてくれた。
携帯で連絡を取り、ボスと合流する。
携帯を持つようになり、待ち合わせがなんだかいい加減になっている気がする。
それも仕方がないことか?
昔は「ハチ公前」と決めたら、ハチ公前で何十分でも待ち続けた。そうしないと会うことが出来なかった。遅れたら、言い訳は出来なかった。約束を守らなかった自分が悪い。

最近は、携帯で「今、どこ?」「あ〜いたいた!」って感じだ。待ち合わせの相手を探すことが出来る。確かに便利だ。

今回は、ボスに依頼されて、ボスの友達とお会いするために、昔のアナログな方法で待ち合わせた。
ボスのご友人には、「ゴールの前のゲートの近くで男が待っている。その男と合流せよ」と指令が下っていたようだ。
私はボスの指示通り、まだ見ぬ友をゴールゲート前で待っていた。
小柄な、その美女は、私に向かって言った。
「pistmanさんですか?」
私は答えた。
「俺だ、pistmanだ。(ボギー、ごめん!パクったよ。)」
今日の俺には、「その女、私の前に連れてきて」というボスからの指令が下っていた。ボスの言うことは絶対だ。俺はボスの指示通り、その女を誘惑して、ボスの下に連れて行く作戦に出た。

「いや〜今日は風強いっすね〜!」
美女を前にして、ウエザーリポートしてどうする・・・

「岐阜県から来ました。去年も来たんですけど、雪で中止になっちゃって、雪の中でのたうちまわってて携帯、落としちゃったんですよ〜(笑)」
(笑)とろうとしてしてどうする?

若干気まずい雰囲気になりかけたところにボスが受付を済ませて帰ってきた。
美女にも気を使わせてしまった。相変わらず俺はチキンハートな男だ。

「会いたかったよ〜!」ボスはその美女とハグした。チキンな俺もそのご相伴にありつきたいと思った。

そして10kmの部がスタート。美女を見送るためにボスは行った。
ボスの手下共と一緒に俺はハーフのスタートを待った。

また会おう。

「まだ走ってないじゃん」などとツッコミを入れないように。




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